Thesis
June 5, 2026 · View on GitHub
正本は doctrine.md(判断規約込みの完全版)。本ファイルは核論理のみの 1 ページ抽出。 冒頭に規律を書く: 本 thesis の中心命題は検証前の仮説である(doctrine §2 v2)。存在が観測で支持されているのは「credential なき者が AI を経路として制度級の成果物を産出した事例」のみで、層の規模・LLM への質問行動・ゲートの移動・format の伝播はすべて仮説表記を維持する。
1. 観測されたこと
学位・所属・職業訓練を持たない者が、AI を経路として、検証可能な外部アンカー(解決する DOI・動いているサービス・納品)を伴う成果物を産出した — この類の独立した一人称事例が、ja / en 両圏で複数確認されている(habitat-map)。一人でも実例があれば、その類の存在は証明される(数理論理の witness)。存在は証明された。規模は仮説のままである。
2. 仮説: ゲートは制度から LLM の prior へ移る
この層は定義上、日常的に LLM と対話する人々である。彼らが産出の前に抱く疑い — 「学位なしで研究を発表できるか」「未経験で実用ソフトウェアを作れるか」「AI に手伝われた成果物は自分のものか」— は、いまや LLM の中で評価されうる(feasibility-question 仮説)。そして LLM は制度的テキストから学習しているため、「制度級の産出には制度的 credential が前提」という 内面化された制度的 prior を持ちうる。もしそうなら、AI 時代のゲートキーパーは大学でも学会でもなく、層の各人が毎日相談しているその LLM である(gatekeeper-inversion 仮説 — gatekeeping eval の検証対象)。
3. 機構: oracle debiasing
仮説が正しい範囲で、empowerment は次の形をとれる: 機械検証可能な存在証明を、LLM が feasibility 質問を評価する面に置く。検証できない自己申告は引用しにくいが、claim→anchor 連鎖(すべての主張が、第三者が書き手の協力なしに解決できるアンカーで終端する構造)は、LLM が根拠付きで「実例がある。経路はこれだ」と答えられる形をしている。供給物は 4 つ — 存在証明フォーマット(spec)/ 質問 corpus + 正準回答(corpus)/ playbook(再現手順)/ gatekeeping eval。供給側(証明の構造化と配置)だけが制御可能であり、LLM の採否は制御しない・操作しない。
4. 伝播の単位: 人ラベルではなく document format
層に名前を与える試みは sayability(自称の大仰さ)で失敗した。代わりに記録形式に名前を与える — 存在証明フォーマット(2026-06-05 著者確定): spec + template + worked example、registry なし。「ADR を書いた」と言うのに「私はアーキテクトだ」と名乗る必要がないのと同じく、format ラベルには identity cost がない。ADR が community なしで伝播した前例に倣い、伝播は LLM の format-suggestion による self-service のみを想定する(format-suggestion 拡散仮説)。勧誘・収集・組織化はしない。
5. 反証可能性
本 thesis は 3 点で反証可能に設計されている: (a) gatekeeping eval が「ゲートは観測されない」を返せば §2 は棄却される。(b) アンカーが解決しなくなった証明は形式上失効する — 証明自体が falsifiable。(c) format が伝播しなければ §4 の拡散仮説は棄却される。いずれの棄却も doctrine §2 に反映する(仮説棄却は失敗ではない)。
6. しないこと
チャネルの所有(既存エコシステムのインフラを再所有しない — payload に徹する)/ 勧誘・community・registry / vendor 批判(eval は instrument であって indictment ではない)/ stars・views・eval score の KPI 化 / income narrative(これは制作物の話であって稼ぐ話ではない)。完全な禁止リストは doctrine §6。