はじめに
August 7, 2026 · View on GitHub
このページでは、LocalMCPChatClientを初めて起動してローカルLLMと会話できる状態にするまでを説明します。
1. アプリを用意する
Portable ZIPを使う
LocalMCPChatClient-<version>-win-x64.zipをダウンロードする- ZIPの内容を、ユーザーが書き込める任意のフォルダーへ展開する
LocalMCPChatClient.exeを起動する
Portable版はself-containedなので、実行するPCへ.NETランタイムを別途導入する必要はありません。モデルと推論ランタイムはZIPに含まれず、初回セットアップで取得します。
単体EXEを使う
LocalMCPChatClient-<version>-win-x64.exeは、アプリ本体を1ファイルにまとめたself-contained版です。ZIPの展開なしで起動できます。モデルとllama-serverは含まれないため、初回セットアップはPortable版と同様に必要です。
ダウンロード後は、同名の.sha256ファイルを使って改ざんや破損がないことを確認できます。
Get-FileHash .\LocalMCPChatClient-0.1.2-win-x64.exe -Algorithm SHA256
ソースから起動する
開発環境から起動する場合は開発ガイドを参照してください。
2. 初回セットアップを行う
初回起動時にセットアップ画面が開きます。
- 「ハードウェア」に表示された検出結果を確認する
- 「Gemma 4 モデル」でE2BまたはE4Bを選択する
- 「推論バックエンド」でCPU、CUDA、Vulkanのいずれかを選択する
- Gemma 4とllama.cppのライセンスを確認し、同意欄を有効にする
- 「ダウンロードして開始」を選択する
ダウンロードは中止後に再開できます。完了前のファイルは%LocalAppData%\LocalMCPChatClient\Downloadsに置かれ、完了時にSHA-256が検証されます。
モデルの選び方
| モデル | 特徴 |
|---|---|
| Gemma 4 E2B IT (Q4_0) | サイズが小さく、初回確認やメモリに余裕のないPC向け |
| Gemma 4 E4B IT (Q4_0) | E2Bより大きく、より多くのメモリと処理時間を使用 |
初めて試す場合はE2Bを推奨します。必要な空き容量はモデル本体だけでなく、一時ダウンロードとランタイム分も含めて確保してください。
バックエンドの選び方
| バックエンド | 使用条件 | 備考 |
|---|---|---|
| CPU | x64 Windows | 最も互換性が高い。GPUオフロードは行わない |
| CUDA | 対応NVIDIA GPUとドライバー | NVIDIA GPUが検出された場合の第一候補 |
| Vulkan | Vulkan対応GPUとドライバー | NVIDIA以外のGPUでも利用できる場合がある |
| Auto | 設定画面から選択可能 | CUDA → Vulkan → CPUの順で起動を試す |
初回ウィザードは検出結果を基にバックエンドを選択しますが、実際にモデルを読み込めるかはGPUメモリやドライバーにも依存します。
3. 既存ファイルを使う
既にGGUFモデルとllama-server.exeがある場合は「既存ファイルを使用」を選択します。
- 使用する
.ggufファイルを選択する - 使用する
llama-server.exeを選択する - 登録完了後、メイン画面のモデルと推論モードを確認する
インポートしたファイルはアプリ管理ディレクトリへコピーされます。GGUFが選択したモデルプロファイルと互換であること、llama-serverがそのGGUFとバックエンドをサポートしていることは利用者側で確認してください。
4. 最初のチャットを送る
- 上部のモデルと推論モードを確認する
- 画面下部の入力欄へメッセージを入力する
- 「送信」を選択する
最初の送信時にllama-serverが起動してモデルを読み込むため、2回目以降より時間がかかることがあります。「停止」で現在の生成をキャンセルし、「再生成」で直前のユーザーメッセージから回答を作り直せます。
5. MCPを追加する
MCPサーバーを使う場合は、メイン画面の「設定」から「MCP接続」タブを開きます。一般的な入力方法はMCP設定ガイドを参照してください。
D3D12/DXRレンダラーをチャットから操作するサンプルを試す場合は、D3D12LookDevPTとの連携例に、サーバー側の起動からTool Call結果の確認までを掲載しています。
オフライン利用
取得済みのモデルと推論ランタイムがあれば、通常のチャットはオフラインで利用できます。MCPサーバーが外部ネットワークを必要とする場合、そのツール部分はオフラインでは動作しません。
次に読む
- 日常的な操作: 操作ガイド
- MCPの接続: MCP設定ガイド
- 実際のMCP連携例: D3D12LookDevPTとの連携例
- 問題が起きた場合: トラブルシューティング